高麗人参の原産国はどこ?

高麗人参の原産国として知られているのは、主に韓国、中国、日本です。このうち韓国と中国は全体の70%以上を占めるほどの生産量があります。

もともと高麗人参は、古くから中国や朝鮮半島に自生していて、薬効成分のある食物として貴重な扱いを受けていました。

韓国では18世紀はじめの李王朝時代に栽培が成功し、日本でも1728年、八代将軍徳川吉宗の命を受けて当時の日光で栽培が成功したのをきっかけに、会津(福島県)や松江(島根県)で栽培されるようになりました。

余談ですが、高麗人参の日本名である「オタネニンジン」は、高麗人参の種を幕府から配布されたことが由来となっています。

高麗人参の特産地

韓国での高麗人参の産地

韓国での高麗人参の産地として有名なのは、忠清南道錦山郡と仁川広域市江華郡です。

忠清南道錦山(クムサン)郡は、韓国の南西に位置する、西台山と天安山のある地域です。およそ1500年以上前から高麗人参が栽培されていることから、「高麗人参の里」として韓国の人たちに親しまれています。

韓国全体の高麗人参の8割の取引がされる錦山高麗人参国際市場を持ち、毎年夏には高麗人参祭りが開催されています。

仁川広域市江華(カンファ)郡は、京畿湾に面する江華島と席毛島と喬桐島の3島と、その周辺の小島で構成されている地域です。20世紀初頭から北朝鮮の開城より、高麗人参の栽培が伝えられたことで有名な産地のひとつとなりました。海に面していることや地質の影響で、比較的重さのある、硬めで香りの高い高麗人参が採れることで知られています。

プレミア価格のつく北朝鮮開城市産

高麗人参の産地の中でも最もプレミア価格のつくものに、北朝鮮の開城(ケソン)市があります。もともとは高麗の王都であり、商業の中心地として栄えてきた歴史があります。 特に高麗人参を使った人参酒は、国外に輸出されるほどの名産品となっています。

中国・白頭山(長白山)

中国と北朝鮮の国境付近にある白頭山も、高麗人参の有名な産地のひとつです。白頭山で栽培された高麗人参は、長白山人参とも呼ばれています。農薬や化学肥料を使わずに、可能な限り自生している状況に近づけることで、質の高い高麗人参を栽培しています。

2011年から2013年にかけて高麗人参の種を空中散布することで、自生の高麗人参(山参)に近い品種を育てる取り組みもされています。

日本の高麗人参の産地

福島県会津地方

高麗人参の日本での産地のひとつに、福島県会津地方があります。会津地方で作られる高麗人参は「会津人参」と呼ばれており、会津若松市には江戸時代から続く高麗人参の栽培の歴史を後世に伝えるための「御薬園」があります。

大根島・由志園

江戸時代から高麗人参が栽培された地域には、島根県松江市大根島・由志園があります。大根島は中海に浮かぶ島で品質の良い高麗人参を作ることで知られており、国内はもちろんのこと、台湾や香港などに輸出されています。

長野県東信地方

日本での高麗人参の産地には、長野県東信地方もあげられます。江戸時代は幕府領だったことから、高麗人参の栽培がされるようになりました。日本国内で流通される高麗人参のおよそ7割がこのエリアで栽培されています。

まとめ

高麗人参の原産国として大きくシェアを占めるのは韓国と中国ですが、江戸時代から栽培されている日本産の高麗人参も、多くの人々に長く親しまれています。是非、高麗人参を選ぶ時の産地の参考にしてみてください。